現代のアメリカ企業文明 4
会長の後任にはドナルドソン・ブラウン直系の財務マン、フレデリック・G・ドナーが就任し、問題のCEOの地位は彼に与えられることになりました。
このときからGMの会長には財務マンが就任し、これにCEOの資格が与えられるという不文律ができました。
それ以後、ドナーからリチャード・C・ガーステンバーグ、トマス・A・マーフィー、そして現在のロジャー・B・スミスまで、財務マン支配が続きます。
唯一の例外は、ドナーのあとのジェームズ・M・ローチですが、彼の場合も熟達の財務マンが副会長として補佐しています。
このことにより、GMでは財務マンの支配が確立されたことはいうまでもないが、そのなかでも、会長を9年続け、引退後も7年間取締役会に居残ったドナーの権力は絶大なものがあったようです。
その半面ではオートマンの勢力は抑えられ、彼らに与えられた社長の地位も、あくまで現業部門の統括者という職能にとどまったのです。
そのためか、その後社長となったジョン・F・ゴードンやエドワード・N・コールなどは、イエス・マンの典型でした。